サイドバーを表示

目にホコリや小さなゴミが入って痛んだ経験がある方は多いと思います。しかし、よく見てみてみると、ホコリやゴミはなく、原因が分からず困惑したという経験はありませんか。実はまつげが眼球に触れて痛みや違和感を起こしている可能性があります。

   まつげが眼球に触れてしまう原因として、逆さまつげが挙げられます。逆さまつげは、目の痛みのほか、かゆみや目やになどの症状を引き起こすのが特徴ですが、それが逆さまつ毛のせいだと気付かず誤った対処をしてしまう人が多いと言われています。ここでは、逆さまつげの原因や治療法などを紹介していきます。

逆さまつげの正式名称、逆さまつげになる原因は?

私たちがよく「逆さまつげ」と呼んでいる状態は、睫毛内反(しょうもうないはん)という病名で呼ばれています。睫毛(しょうもう)とはまつげのことで、まつげが、外側を向かずに眼球の方を向いて生えてしまい、角膜や結膜の炎症の原因となるのです。

   逆さまつげになる原因は、まぶたの皮膚の量が関係しています。まぶたの皮膚の量が多いと、まつげが内側(眼球側)へ押されてしまうのです。ほとんどは生まれつきによるもの(先天睫毛内反)と言われますが、これは大人になるにつれ自然治癒することがあります。  

逆さまつげは少量なら自分で処理してもいい?

逆さまつげが見つかったとき、自分で抜いているという方もいると思います。しかし、それは危険です。まつげの状態によっては、専門医に診せても、抜く処置をされる場合がありますが、重症な場合は手術による治療が必要なこともあります。

また、自分で抜いてしまうと、抜いた穴から炎症を起こしてしまったり、感染症を引き起こしてしまったりする可能性もあります。誤って眼球を傷つけてしまう人もいるので、絶対に自分で抜いたりせず、まずは眼科で相談するようにしてください。  

逆さまつげは治療できるもの?

逆さまつげの治療は、軽症であれば自然治癒を見越して経過観察となるケースもありますが、抜かれることもあります。重症になると、まつげの生える向きを変えるための手術を行います。

   逆さまつげの治療のために行われる手術はおもに二通りで、通糸埋没法、または皮膚切開法を行います。通糸埋没法は、まつげの近くの皮膚に糸を通し、皮膚の下に結び目を埋め込む手術です。一方、皮膚切開法は、逆さまつげの原因となる余分な皮膚を切除し縫合する手術です。

   逆さまつげの治療法は、症状によって異なりますが、どの方法が適しているか、専門医の診断を聞いて判断しましょう。症状によりますが、通常は保険適用となるので安心して相談できます。

   目は日常生活を送るうえでとても大切な部位です。些細な違和感でも、放置していると重症化してしまう恐れがあるので、早めに医療機関を受診することが大切です。

特に逆さまつげの場合は、きちんと治療することで完治するものなので、気になる方は必ず専門医に相談してください。

目の検査をしている画像

タグ:

シェア:

コメントを書く

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。