欧州発!目元の悩みにアプローチするナチュラル・セルフケア
ヨーロッパでは、体の不調を感じたとき、まずは病院に行く前に自分でケアすることが少なくありません。森や野原に生えるハーブや野草、木の実や花などを活用するケアは、その代表的なもの。
また、ライフスタイルを見直すことで、不調に働きかけることもあります。 なにかとトラブルが起こりがちな目元もしかり。
まずは、ナチュラルなケアで目元の悩みにアプローチします。疲れを感じさせる目元では、せっかくのアイメイクも映えません。
そんなヨーロッパ女子のセルフケアを、お手本にしてみませんか?
カモミールティーのパックでクリアな目元に
カモミールは、就寝前などリラックスしたいときの飲み物としてもおなじみのハーブ。ヨーロッパでは、目元の不調対策としても重宝されています。
なかでも、カモミールティーを使ったパックは、疲れが出やすい目元にぴったりのリフレッシュアイテムです。
方法はとても簡単。カモミールティーを作るときのように抽出させ、冷ました後でコットンに含ませて、軽く閉じた両目の上にのせるだけでOKです。
やさしい香りがほんのり広がって、心地よくケアできるはず。目に疲れを感じたとき、目元をクリアに保ちたいときに試してみましょう。
食事を通して目元の悩みに働きかける
ヨーロッパでも、良質なものを食べて体の内側からケアすることは、とても大切だと考えられています。さまざまな方法がありますが、なかには、肝臓によい食品を摂取することでナチュラルな目元ケアを意識する人も。肝機能が低下すると、目にもその影響が表れて、白目が濁ったようになったり透明感が失われたりしてしまいがちです。
これでは、どんなにメイクしてもキラキラとした目元になりません。
例えば、ブロッコリーや芽キャベツ、カボチャなどの緑黄色野菜には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれていて、肝臓の働きをサポートするといわれています。そうした食材を食べて肝臓を元気に保つことで、おのずと目元もイキイキとしてくるというわけです。
目のまわりをやさしくマッサージ
目のまわりの皮膚はとても薄いので、その下にある毛細血管が透けて見えます。目の下に出る青いクマは、主にこの部分の血行不良から引き起こされます。
そのため、マッサージによる血行への働きかけも、取り入れたいセルフケアのひとつ。 色が白いヨーロッパ人は、日本人よりもクマが目立ちやすい人種です。クマがあると、健康美を損なうだけでなく、年齢を感じさせてしまいます。
ファンデーションの厚塗りを嫌う多くのヨーロッパ人にとって、クマのケアをおろそかにできないのは当然のことですよね。
そして、日本人にとってもクマは美容の大敵。ここでもヨーロッパ流のマッサージを参考にしましょう。
目のまわりはとにかくソフトにタッチ
繊細な目のまわりのマッサージは、とにかくやさしくマッサージするのが鉄則です。指の腹を使って、こすらずにポンポンとたたくような感覚で、目の内側から外側に向かってタッチしていきます。鼻からこめかみに向かって血流を促すように、ソフトなタッチを心がけましょう。
また、マッサージをする際、乾燥した肌にそのまま触れるのはNGです。指の腹と目のまわりの皮膚に摩擦が生じて、肌を傷めたり、色素沈着を起こしたりしかねません。目のまわりにつけてもOKなオイルや専用の美容液を塗って、肌への負担をおさえることが大切です。
究極のソフトマッサージ……!?
指の腹を使ったマッサージよりさらに目元にやさしいケアが、目のエクササイズです。手で触れずにおこなう、究極のソフトマッサージともいえるでしょう。 目をギュッと閉じたり、パッと大きく見開いたり。
こうした動きを1日2回、10セットずつおこなうことで、目元の血行に働きかけます。いつでも手軽にできるので、長時間のパソコン使用など、目に疲れを感じたときにお試しください。
よく眠って元気な肌をキープ
ヨーロッパでもよく聞く目元の悩みが、小ジワです。日差しが強い夏に乾燥するヨーロッパの地方では、なおのこと小ジワができやすく、多くの女子にとって悩みのタネ。女性誌やビューティー情報サイトなどでも、よく特集されています。
そして、そこに必ずといっていいほど出てくる解決法が、リラックス&良質な睡眠。 ネガティブな感情を伴うストレスは、目元にも悪い影響を与えるといわれます。そんなストレスを和らげるのが、リラックスすることと、良質な睡眠をとることなのです。
まずは、心身ともにリラックスできる環境を整え、スムーズな入眠につなげることが大切。睡眠中に分泌される成長ホルモンが、目のまわりの小ジワをはじめ、肌の再生を促してくれます。
心地よい眠りを誘うアロマいろいろ
ハーブの香りとともにリラックスタイムを過ごすのは、ヨーロッパではメジャーな習慣。アロマグッズも豊富です。
ラベンダー、ゼラニウム、ティーツリー、バニラ、バラ、カモミールなどは、眠る前に楽しむアロマのなかでも人気のもの。
楽しみ方もさまざまで、アロマキャンドルや寝具につけるピローミストなど、豊富にそろっています。
手軽で簡単!ピローミストをハンドメイド
ピローミストは肌に触れるため、できればナチュラルなタイプを使いたいもの。日本でも入手可能な材料でできる、ピローミストの作り方をご紹介します。
Ø 材料
・精製水 500ml ・バニラビーンズ(製菓材料売り場で購入可能) 12cm分 ・オレンジの表皮 1個分 ・バニラエッセンス/オレンジの花のエッセンス 適量
Ø 作り方
- 小さな鍋に精製水、バニラビーンズ、オレンジの表皮を入れて沸騰させる。
- 約2分沸騰させて、火を止める。
- そのまま冷まして、バニラとオレンジの成分を抽出する。
- ガーゼやキッチンペーパーで濾して、液体だけにする。
- 各エッセンスを5滴ずつ入れたら完成!
バニラやオレンジは、気持ちが休まらないときにオススメのアロマ。スプレーボトルに移して枕にシュッと吹きかければ、おだやかな気分で眠りにつけるはずです。
このナチュラルなピローミストには、当然ながら保存料が入っていません。冷蔵庫に入れて保管し、3週間をメドに使い切るようにしましょう。
お手軽パックで目元の小ジワを防ぐ
卵やアボカドなど、身近な食品を使ったパックで目元に栄養を与え、乾燥による小ジワを防ぐのも、ヨーロッパではポピュラーな方法。
いずれも、顔を水で湿らせてからおこないます。 パックの後は、十分な保湿ケアをお忘れなく。どちらも食品とはいえ、肌との相性もあるので、違和感があったらすぐに洗い流しましょう。
卵白パックで肌のハリに働きかけ
卵白には、肌にハリをもたらす作用が期待できるといわれています。これを利用したのが卵白パック。
卵白を目の下の気になる部分につけるのですが、少量でOKなので、殻の内側に残ったもので十分です。乾いて表面が突っ張る感じがしたら、ぬるま湯でよく洗い流します。
栄養たっぷりのアボカドパック
ビタミンB群やビタミンEが豊富なアボカドは、パックにもぴったりな食材。少量をフォークでよくつぶし、クリーミーな状態にしてから使います。
そのまま肌にのせ、乾いてきたらぬるま湯で洗い流しましょう。ヨーグルトやハチミツを混ぜて使うのもオススメです。
お手本はヨーロッパ女子のナチュラルライフ!
身近にあるものでケアしたり、食事や睡眠などの生活スタイルからケアしたり。ヨーロッパでは、意外とナチュラルなセルフケアが好まれます。
日本でもトライできそうな方法ばかりなので、さっそく試してみませんか?